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米供給管理協会(ISM)が1日発表した4月の製造業総合景況指数は低下し、2016年終盤以来の低水準となった。貿易を巡る不確実性に企業が依然としてさらされ、製造業に対する逆風が4-6月(第2四半期)も続いている状況が示唆された。 キーポイント 4月のISM製造業総合景況指数は52. 8 前月の55. 3から大幅に低下 エコノミスト予想の全てを下回った(予想中央値55. 0) 活動の拡大を示す50はなお上回っている 5つの主要項目のうち、新規受注と雇用、生産の3つが低下 18業種のうち拡大したのは13業種 ISM製造業総合景況指数 ISM インサイト ISM製造業総合景況指数が市場予想以上に低下したことは、米経済の健全さを測る他の指標がより楽観的にみえるにもかかわらず、世界の成長と貿易に関する不確実性が全米の製造業者の見通しに暗い影を落としていることを示唆する 輸出受注の指数は3年ぶりに、輸入の指数は2年ぶりにそれぞれ50を下回った。トランプ政権が仕掛けた貿易戦争が製造業への重しとなっていることを示す 雇用指数は約2年ぶりの低水準近辺に落ち込んだ 新規受注の指数も16年以来の低水準近辺に低下し、需要の軟化を示唆。在庫指数は上昇し、在庫の積み増しが続いていることを示した。このトレンドはいずれ反転し、経済成長の足かせとなる公算が大きい 詳細 仕入れ価格指数は50に低下し、インフレ圧力が引き続き抑制される可能性を示唆 入荷遅延指数は54. 6に上昇。同指数は50を下回ると入荷が早くなっていること、上回ると遅れていることを示す。顧客在庫指数はほぼ変わらず。受注残の指数は上昇 統計の詳細は表をご覧ください。 原題: U. S. Factory Gauge Falls to Two-Year Low as Orders Cool (2) (抜粋) April U. ISM Manufacturing Falls to 52. 8 vs Est. 55. 0 (詳細を追加して更新します) 最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE
米供給管理協会(ISM)が発表した6月ISM製造業景況指数は60. 6と、5月61. 2から予想以上に低下した。活動の拡大と縮小の境目となる50は13カ月連続で上回った。主要項目の新規受注は66. 0と、67. 0から低下も13カ月連続で活動が拡大。生産は60. 8と、5月の58. 5から上昇した。仕入れ価格は1979年来で最高を記録。一方で、雇用は49. 9と昨年11月以降初めて活動の拡大と縮小の境目50を割り込んだ。 調査で、 企業 が依然需要を満たすために悪戦苦闘していることが明らかになった。また、原材料の不足が商品価格を押し上げ、さらに、製品の輸送も困難となっていることが引き続き多くの製造業活動に影響しているとレポートで、指摘されている。 労働者不足や部品不足で工場が閉鎖。また、適切な労働者の確保が困難になっていることが指摘されている。 ただ、楽観的なセンチメントは引き続き強いとされている。パンデミックによる供給混乱が落ちつけば、さらなる強い結果が期待できる。 ◆6月ISM製造業景況指数 景気指数:60. 6(61. 2) 仕入れ価格:92. 1(88. 0 ) 生産:60. 8(58. 5) 新規受注:66. 0(67. 0) 受注残:64. 5(70. 6) 入荷遅延:75. 1(78. 8) 在庫:51. 1(50. 8) 顧客在庫:30. 8(28. 0) 雇用:49. 9(50. 9) 輸出:56. 2(55. 4) 輸入:61. 0(54. 0)